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【時系列編】Forword with Google for Education参加レポート


先日のブログでも紹介した通り、Googleから日本人で初めての招待をいただき、「Forword with Google for Education」という教育イベントに参加してきました。速報としてYouTube市政報告会を行ったので、全体的な内容はこちらからどうぞ。

イベントの概要、そこで学んだこと、これからやろうと思っていることなどは既に速報としてYouTube市政報告会でお伝えしました。
書きたいことを自由に書き始めると長くなりすぎる懸念があるため、ブログでは
・時系列編
講演内容編
ワークショップ編
今後の展望編
の4つに分けて記事を書いていきます。

 

では、時系列編のスタートです。

2018年10月10日(出国日)

まず10/10の朝早くに家を出て、関西国際空港を目指しました。海外に行くのは初めてではありませんし、特にトラブルもなくスムーズに手続きが進みました。

同時期に吉村市長はパリへ、松井知事はアフリカへ万博誘致のために行っていたので、この掲示を見て「よーし、持ち場は違うけど僕も頑張るぞ!」と思えました。

日本時間10:25に離陸。目的地がアムステルダム(スキポール空港)なので結構時間がかかります。到着時刻は現地時間の15:00(日本時間22:00)という長旅でした。

空港に到着後、アムステルダム中央駅までは電車移動です。というわけでチケットを購入。

アムステルダム中央駅から徒歩数分でイベント会場のホテル(NH Collection Amsterdam Barbizon Palace)に到着。フロントで手続きを済ませて、すぐ近くにあった「Forword with Google for Education」のイベント参加者受付へ。

参加者のネームプレートがたくさん準備してあります。

Googleの4色カラーで属性が色分けされています。
赤がスピーカー、青がスタッフ、緑がGoogle社員、黄が参加者です。

バッチリ、黄色のネームプレートと、Chromeのバッジをゲット。笑
僕、ChromeのTシャツ輸入したことある程度にはこーゆーの好きなので嬉しかったです。

19時からウェルカムレセプションパーティーがあるということだったので、ホテルの部屋で休憩。少しお腹がすいていたというのもあり、アムステルダムの街中を散策しつつ軽食、19時にホテルに戻りました。

ウェルカムレセプションでは、スパークリングワインと軽食が提供され、これから始まるイベントに参加する各国の教育関係者達と交流ができるようになっています。

写真はインドの参加者と話しているシーンですが、ここではスイスの参加者から面白い話を聞くことができました。
兼ねてより、大阪においては教育委員会とベンダー(入札参加業者)との関係性があまり良くないと個人的に感じています。現在はICT戦略室が教育委員会を兼務することで改善されているものの、属人的な体制なので抜本的対策が必要だと思っているのですが、この悩みが世界共通だということがわかりました。

スイスでは、学校現場とベンダーの間に入ってコンサル的な役割をする職業が確立されており、しかもその数も結構多いそうです。本当に現場に必要なものと、ベンダーが提示するメニューに乖離がある、それは内容もそうだし、値段もそうです。このへんを調整する機関がどうしても必要で、スイスの場合はそこを個人が学校と契約をするなどして対応しているとのこと。個人がコンサルってのはリスクを感じるところではありますが、ここで得た知見としては先述している通り、この悩みが世界的なものであるという事実です。

1時間程度でウェルカムレセプションは終了し、その後、Head of Google for Education APAC(アジア圏)のコリン氏の呼びかけにより、日本・オーストラリア・インドからの参加者で合同ディナー&情報交換会が行われました。

正面に座っていた、オーストラリアの首都キャンベラにて教育ICTの統括責任者をしているMeg氏からキャンベラの状況を教えてもらいました。コリン氏も言ってましたが、キャンベラはカナリ先進的で、もう5〜6年前からG Suiteを教育で活用しているとのこと。大阪では、未だにプライベートクラウドにこだわっている中で(昨年、関連質疑をしました)、そんなに早くからパブリッククラウドを活用していることに驚きつつ、情けなさを感じつつ。

ベンダーとの関係に問題があるという世界共通の悩み、これはキャンベラも抱えていて、キャンベラの場合はMeg氏が属人的な体制で対応しているとのこと。ほんとに悩みは世界共通ですね。更にはキャンベラでも大阪と同様に、デバイス側の問題がフォーカスされた時期があったそうです。現在、大阪もデバイスの問題を抱えていると僕は考えています(現在納入されているWindowsタブレットで本当に良いのか?という問題)。

キャンベラでは、学生サイドからの訴えが自治体を動かしたそうです。しかもすごく面白くて、学生サイドが当時使っているデバイスの起動時間と、学生が求めているデバイスの起動時間を比較する動画を作成。いかにその当時、起動時間によって時間をロスしているか、それが教育に与える悪影響を考えてほしいという主旨のものだったそうで、非常に意欲的かつロジカル、行動力のある学生だなぁと感心しました。この動画はYouTubeでも見れるということで、URL送ってよ!ってお願いしたのですが、大まかなキャンベラでの取り組み事例紹介のPDFが送られてきただけでしたので(笑)、あとでまたメールしておきます。

そんなこんなで、アムステルダム入りした10/10は順調なスタートになったのでした。

2018年10月11日(Day1)

ここからが、「Forword with Google for Education」の本番です。

講演内容については講演内容編で書きますので、ここではザックリとスケジュールを紹介します。

9.00 – 9.30am
Breakfast and networking
9.30 – 9.45am
Main session and ice breaker
9.45 – 10.00am
Welcome to Forward with Google for Education

Welcome to the event, let’s set the education scene.

John Vamvakitis, International Director of Google for Education

10.10 – 10.25am
Why risk-taking matters
An activity about risk-taking, failure and why they are important.

Mariolein Plas, Northern Europe Lead, Google for Education

Marc Sanz Lopez, Southern Europe Lead, Google for Education

10.25 – 11.05am
Google for Education Customer Spotlight
What can we learn from a school that starts with imagination?

Liz Sproat, Head of Google for Education EMEA

Rob Houben, Manager, Agora & Niekée Roermond

11.05 – 11.25am
Break
11.25 – 12.00pm
Keynote: Machine Learning, a tool for human living and learning
What is Machine Learning (ML)? Why is it so important? JR will demystify machine learning and reflect on the possibilities for education. Hear how ML is changing Google, education tools, and our world.

Jonathan Rochelle, Product Management Director, Google

12:00 – 1.15pm
Lunch
1.15 – 1.35pm
Keynote: How technology can enhance curiosity and human relationships
Michael Madaio, Carnegie Mellon University

1.35 – 3.55pm
Workshop: Part 1 – Setting audacious goals, empathy and ideation
Tackle your education challenges with 10x thinking.

3.55 – 4.25pm
Student inspiration
5.05 – 5.20pm
Day 1 close
5.30 – 9.30pm
Dinner and evening party
Exchange insights and celebrate with delegates at an evening party designed to show off the best of Amsterdam.

はい。とりあえず、スケジュールがビッシリだったということを伝えたかったのです。Day1をクローズした後は、参加者全員でディナー会場へ移動。

船で移動したのですが、アムステルダムって船の上で食事するのが文化なのか流行ってるのか、そういう人達がたくさんいて驚きました。全然アムステルダムのこと知らなかった。

写真に映ってるのは、ディナー会場で隣の席になったフィンランドからの参加者。教育の話ではなく、僕がフィンランドに行った話や、音楽(メタル)の話で盛り上がりました、すみません。
帰りは船ではなく、シャトルバス。部屋に帰って、すぐ寝ました。

2018年10月12日(Day2)

そしてDay2のスケジュールはこんな感じでした。

9.00 – 9.30am
Breakfast and networking
9.30 – 9.50am
Opening keynote
Andreas Schleicher, Director of Education and Skills, and Special Advisor on Education Policy to the Secretary-General at OECD

9.50 – 10.10am
Building future skills
Head of Talent and Outreach Programs at Google EMEA, Amanda will discuss how we can prepare students for their future, how we build a culture of innovation and how we recruit and retain talent at Google.

Amanda Timberg, Head of Talent and Outreach Programs, EMEA, Google

10.10 – 10.30am
Fireside chat
Amanda Timberg, Head of Talent and Outreach Programs, EMEA, Google

Andreas Schleicher, Director of Education and Skills, OECD

Moderated by Dean Stokes, Google for Education

10.30 – 10.50am
Break
10.50 – 11.10am
Keynote: Driving innovation in Finland
Hear about risk-taking, fostering an entrepreneurial spirit and how Finland approaches innovation.

Anneli Rautiainen, Head of Innovation Unit, Finnish National Agency for Education

11.10 – 11.25am
Talk: Google’s culture of innovation
How does Google develop a culture of innovation and foster high performance ways of working?

Rania Hadi, Google for Education

11.25 – 11.55am
Workshop: Part 2 – Prototyping and testing our ideas
11.55 – 12.40am
Lunch
12.40 – 1.55pm
Workshop: Part 2 – Prototyping and testing our ideas
2.15 – 3.00pm
Ask Google anything and event close9.00 – 9.30am
Breakfast and networking
9.30 – 9.50am
Opening keynote
Andreas Schleicher, Director of Education and Skills, and Special Advisor on Education Policy to the Secretary-General at OECD

9.50 – 10.10am
Building future skills
Head of Talent and Outreach Programs at Google EMEA, Amanda will discuss how we can prepare students for their future, how we build a culture of innovation and how we recruit and retain talent at Google.

Amanda Timberg, Head of Talent and Outreach Programs, EMEA, Google

10.10 – 10.30am
Fireside chat
Amanda Timberg, Head of Talent and Outreach Programs, EMEA, Google

Andreas Schleicher, Director of Education and Skills, OECD

Moderated by Dean Stokes, Google for Education

10.30 – 10.50am
Break
10.50 – 11.10am
Keynote: Driving innovation in Finland
Hear about risk-taking, fostering an entrepreneurial spirit and how Finland approaches innovation.

Anneli Rautiainen, Head of Innovation Unit, Finnish National Agency for Education

11.10 – 11.25am
Talk: Google’s culture of innovation
How does Google develop a culture of innovation and foster high performance ways of working?

Rania Hadi, Google for Education

11.25 – 11.55am
Workshop: Part 2 – Prototyping and testing our ideas
11.55 – 12.40am
Lunch
12.40 – 1.55pm
Workshop: Part 2 – Prototyping and testing our ideas
2.15 – 3.00pm
Ask Google anything and event close

現地時間15時ぐらいに全ての日程が終了したわけなんですが、帰りの飛行機(直行便)は14時台とかなので到底間に合わず、もう1泊することが確定していました。

というわけで、脳内整理もしたいところなので日本チームでディナーの詳細だけを決めて、部屋に戻って脳内整理。時間が全然足りず、ディナーの約束の時間になったので現地集合。そこで、人それぞれ感銘を受けるポイントが違うんだなぁということを再認識(冷静に考えたら当たり前ですがw)。いろんな角度からの、今回のイベント全体で得た知見を知ることができて、非常に有意義なディナーになったと思います。

2018年10月13日(帰国)

朝を迎えて、朝食後。現地時間9時でYouTube市政報告会を行いました。
終了後、荷物をまとめてチェックアウト。空港に向かい、搭乗手続き等を問題なく終えて、大阪に帰りました。

こんな感じで、スケジュール詰め詰めで無駄のないオランダ遠征となりました。講演内容編ワークショップ編今後の展望編も頑張って書いていきますので、お時間のある時にご一読いただければ幸いです!