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質疑:図書館の電子書籍サービスを利用しやすくしよう


質疑の概要

これは、大阪市立図書館の電子書籍サービスを評価しつつも、登録手続きがイケてないという点の改善を求めるものです。

質問:登録申請するのに現地に行かなきゃいけないのはナンセンスである

現在、すでに大阪市立図書館の図書の一部が電子書籍で提供されていることをご存じない方もまだまだ多いと思いますが、市民が図書館に行くことなく自宅でもどこでもインターネットを通じて、利用できる、非来館型サービスとして、専門書や資格取得、語学学習書を中心とした電子書籍サービスを実施しています。これ自体は、時代の変化に対応した素晴らしい取り組みで、足が悪かったり、何らかの原因で病院に入院していたり、あるいは図書館が開いている時間帯に図書館に行くことができないような忙しい社会人だったり、時間を無駄にすることなく効率的に家で勉強をしたい人にとって、わざわざ図書館に出向くことなく、24時間利用できる、利便性の高いサービスだと考えています。
しかし、ひとつ残念なポイントがあります。これは僕の実体験として紹介しますが、よし、じゃあ電子書籍読んで勉強しようかな!となって利用登録しようとすると、図書館カードとパスワードが必要ですと。それで、その交付を受けるためには、市立図書館に出向いて、申請手続きをする必要があるということなんですね。
いやいや、結局図書館行かなあかんのかいと。大阪人なら誰しもツッコミを入れたくなる事案です。
大阪市では行政手続きのオンライン化を進めていますが、図書館カードの交付申請についても、証明書類の画像ファイルを添付するなど、ICTを活用したオンラインによる申請を検討してみてはどうでしょうか。今どきのオンラインサービスって、ほぼほぼそういう感じで審査しています。なんとかならないでしょうか。答弁を求めます。

答弁:登録申請するのに現地に行かなきゃいけないのはナンセンスである

電子書籍サービスのご利用や、また本の貸し出し予約等には図書館カードとパスワードが必要となります。図書館カードとパスワードの発行には、一度お近くの市立図書館まで足を運んでいただき、所定の「図書館カード申込書」に必要事項をご記入いただき、職員が運転免許証等証明書類によりお名前、住所を原本確認の上、その場で即時に発行しております。
現行の本市電子申請システムには、画像ファイルの添付は可能ですが、本市で、それをもって原本確認の代わりにしている例は把握しておらず、全国の公共図書館でもそのような事例はないようです。また、写しを原本の代わりとすることによる、なりすまし等悪用も危惧され、公立図書館として、現時点ではご来館による原本確認は不可欠であり、オンライン化には課題があると考えています。
2020年度稼動予定の次期電子申請システムでは、公的個人認証を用いた本人確認ができる機能を持たせることとしておりますので、そのタイミングに合わせてのオンライン化を検討いたします。
しかしながら、少しでも利用しやすくなるよう大阪市立図書館ホームページ等に、「図書館カード申込書」のダウンロードファイルを掲載し、事前に必要事項を入力いただきプリントアウトしてご持参いただくなど、申請手続きの効率化を図ってまいりたいと考えております。

要望:せめて郵送、とにかく行かなくて良いようにしてほしい

原本確認の必要性については理解しましたが、登録申込書をダウンロードファイルとしてホームページに掲載するのであれば、例えば必要事項を記入し、プリントアウトした登録申込書と、最寄りのコンビニエンスストアなどで比較的容易に入手できる住民票を同封の上、郵送での申請により、図書館カードを返送するといった、市民の利便性向上につながる仕組みも可能だと思いますんで、こういったことも検討してもらって、わざわざ図書館に行かなくて良いようにしてもらえればと思います。よろしくお願いしておきます。