2019年3月9日。
大阪市会議員選挙での過半数擁立が発表されました。
・大阪市会議員選挙に新しく3名を追加公認(東成区、港区、平野区)
・公認42名、推薦1名となった(改選後の大阪市会の定数は83)
これにより、全面戦争が確定いたしました。
今後の流れについて解説します。
住民投票実現に必要なプロセス
1.委員間協議を重ねて「特別区設置協定書(都構想の設計図)」をまとめる
→今までやってきたことの延長
2.法定協議会内での過半数可決
→現在、賛成派10名(うち、1名が会長のため採決時は9名)・反対派10名
3.大阪府議会・大阪市会の両議会それぞれでの過半数可決
→現在、両議会ともに過半数議席を有していない
維新単独で住民投票を実現させるためには
・大阪府知事選挙に勝利
・大阪市長選挙に勝利
・大阪府議会での過半数議席獲得
・大阪市会での過半数議席獲得
この4つを全て満たす必要があります。
まずは知事選と市長選
首長は法定協議会委員でもありますし、なにより事務方を担う「副首都推進局(府市共同設置)」の予算編成権を握っています。そのため、首長を落としてしまうとその時点で頓挫の可能性があります。
次に、大阪府議会での過半数
過去に府議会においては大阪維新の会が過半数議席を獲得した実績があり、今井豊(大阪府議・大阪維新の会幹事長)も記者会見で「府議会の過半数獲得が最低ライン」と発言しています。
府議会での過半数獲得が達成された場合、法定協議会の委員構成が変わることとなりますので「住民投票実現に必要なプロセス」の2番目に記載した「法定協議会内での過半数可決」が叶う可能性があります。
問題は、大阪市会での過半数
最もハードルが高いとされているのが「大阪市会での過半数議席獲得」です。これに失敗した場合は単独での住民投票実施が不可能になります。
つまりポイントは大阪市会ですが、中選挙区制度において単独過半数を獲得するというのは非常に難しく、「普通に考えれば無理だ」とされています。
だからこそ、これまで大阪維新の会は独自に実施した世論調査の結果を分析してきました。その上で、過半数議席獲得に向けて可能性がある選挙区を見極め、合理的な選択・判断を重ねて「死票」の可能性を徹底的に排除しつつ過半数擁立にたどり着いたのです。
全面戦争は確定、あとは審判を待つのみ
知事市長の辞職と大阪市会の過半数擁立により全面戦争が確定した2019大阪春の陣。我々の選択によって、どの党が民意の後押しを受けるのかは現在、誰にもわからないことです。
そうした中、我々の選択を「党利党略」と批判される方々をよく見かけますが、どのような根拠をもって我々が民意の後押しを受けると予測されているのでしょうか。
党利党略を考えれば首長を失うリスクを取らず統一地方選を戦う。我々は党利党略を横に置き、公約を守れない状況について民意を問うのみ。維新の誠意。
この行動がどの党を後押しするかは誰にもわからないはずなのに、維新が後押しされるとお考えとは。これまでの行動に後ろめたさがあるのでしょうか。 https://t.co/H075P1wuLf— 杉山みきと@大阪市会議員(東淀川区:大阪維新の会) (@GoaRICK) 2019年3月9日
決戦の日は、2019年4月7日(日)です。