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【連載:2019大阪春の陣(7)】維新大躍進、市会過半数チャレンジは失敗


先日、統一地方選挙の前半戦が終了し、下記のような結果となりました。

大阪府知事選:維新勝利
大阪市長選:維新勝利
大阪府議選:維新過半数達成
大阪市議選:維新第一党(過半数まで残り2議席…)

僕自身も2期目の当選を果たしました。

市会過半数チャレンジは失敗

当初から最もハードルが高いと言われていた大阪市会での過半数チャレンジですが、惜しくも届きませんでした。多くの方は「まぁ無理だろう」と思っていたかもしれませんが、僕は可能性があると思っていたので本当に悔しい気持ちでいっぱいです。

結果論ならいくらでも言える

今回の結果を受けて、例えば僕自身の選挙区である東淀川区に3人目の候補者を立てていれば、残り2つなんだから過半数に近づけたのではないかという声もあります。(北区・淀川区・城東区・福島区なども同様で、票数が偏らずにちゃんと割れたら追加で1議席取れるぐらいの得票を得ました)

このあたりの判断は非常に難しいところです。僕は都構想戦略本部で世論調査の担当もしていますが、ここまで大阪維新の会が躍進するというのは正直言って想定以上でした。おそらく、相手陣営にとっても想定外だったと思います。

もう少し悲観的なシナリオを想定し、共倒れリスクを避けつつ過半数にチャレンジ。その上で最も合理的な擁立優先順位を導き出し、候補者が見つかり次第擁立する。という流れだったので、「○○区でもう1人擁立できていれば…」という声は、結果論としてはそうなんですが、今振り返ってみてもあの時点での最適解は変わらないだろうと思います。

ちなみに、実際に分析して優先順位を導き出したのは専門業者であり、僕ではないです。
※これをちゃんと伝えておかないと、故意に東淀川区の優先順位を下げたんじゃないかとか言われると心外なので。僕は、合理的に導き出した結果、東淀川区に立てるべきとなれば立てるべきだというスタンスでした。

実際に当時、擁立優先順位が高いと判定したのにも関わらず追加擁立できなかった区がありました(具体的な区名や順番は控えますが、見る人が見れば納得すると思われる)。擁立優先順位の選定自体はデータに基づいた合理的なものだったと思います。

今後について

大阪府議会での過半数を達成したため、法定協議会の委員構成上も維新が過半数を得ることになります。これにより、協定書の完成までは維新単独で前に進めることができます。

問題はその後、府市両議会で可決して住民投票を実施できるのかどうか、です。大阪市会での過半数チャレンジは失敗したため、大阪府議会で可決できても大阪市会で可決できる保証はどこにもありません。

今後、大阪市会でどのようなことが起きるのか。大阪維新の会は住民投票実現に向けて考えられること全てをやるでしょう。