質疑の概要
これは、大阪市が施策・事業をやる上で市民ニーズを把握したり効果検証するなどして改善に結びつけていくための世論調査などについて、精度低くない?大丈夫?という内容の質疑です。
質問:市政改革室の認識
例えば、27年度の回答率は53.1%、28年度は45.2%、29年度は2回実施していて、1回目が52.3%、2回目が40.2%ということになっています。大阪市民の中から2500人を無作為抽出しているのは良いとして、回答率が低くなればなるほど統計結果に偏りが出てしまいます。
そもそも無作為抽出した時点では概ね大阪市民の構成と変わらない構成比率になっているはずですが、回答率が低いことによって構成比率が変わってしまうということが、これを見ていただければよくわかると思います。
そこで、この回答率を高めることを課題認識として持たれているか、持っているのであれば今後どのように改善していこうと考えていらっしゃるかをお伺いいたします。
答弁:市政改革室の認識
しかしながら、さらに回答率を向上させるため、アンケート送付先に勧奨ハガキを送付し、未返送の方へ督促しております。
また、回答しやすいよう、可能な限りアンケートの質問数を抑制し、質問構成や文面を読み易く工夫するとともに、比較的回答率の高い時期(8~9月)にアンケートを実施するよう関係所属に働き掛けております。
当室としては、今後も一層の回答率向上にむけ、可能な限り努力してまいります。
質問:抽出時にバイアスをかける方法は無理なのか
あるいは、回答率の改善が難しそうであれば、2500人を抽出する際にある程度、性別や年代の回答率を加味して枠を固定した上での抽出を行うという方法も考えたほうが良いのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
答弁:抽出時にバイアスをかける方法は無理なのか
要望:データの取扱いについては、もっと柔軟にできるようにしてほしい
幅広い層からより精度の高いデータを得るという目的には賛同していますし、これからもしっかり進めていただきたいと思っていますので、回答結果がより正しいものになるような努力を進めていただきますようにお願い申し上げます。
大阪市は保有する膨大なビッグデータは、各所属が有効に活用できる状態であるべきです。もちろん住民基本台帳のデータは個人情報の塊ですので、その扱い方に関してはICT戦略室も様々検討しているように聞いていますので、今後の展開には期待しておきます。