2019年3月8日。
大阪維新の会本部で開催された全体会議において、代表であり大阪府知事の松井一郎から
・松井一郎(大阪府知事)と吉村洋文(大阪市長)は共に辞職届を提出
・立場を入れ替えて、知事選に吉村・市長選に松井という形で出馬する
という旨の発表があり、現場が予測していた範囲内の結果となりました。
あくまでも、手段
我々は、政治家という職業・肩書きは世の中を変えるための手段だと考えています。大阪維新の会は、これまで大阪・日本が抱えてきた問題を解決するために「大阪都構想の実現」を一丁目一番地として掲げて結党した政治集団です。
・2015年に実施した住民投票の否決
・その後、自民党の対案であった大阪会議に賛成
・提案者である自民党のボイコットによる大阪会議の崩壊
・これをキッカケに再度民意を問うことにしたW選挙で勝利
これまでの流れを見ても大阪維新の会は常に、解決したい課題を解決するがために行動してきた集団です。
残された手段
公明党と物別れになってしまった以上、
・大阪府議会での過半数議席獲得
・大阪市会での過半数議席獲得
が、大阪維新の会が単独で住民投票を実現するために必要となります。
大阪市会議員選挙においては現在、過半数に届く数の候補者擁立を発表していません。が、近日中(多分、明日ぐらい)に発表されることになります。またその発表が出たら記事を書きます。
公約を必ず守る
既に手にしている知事市長のポストを失うリスクは、党利党略上は不必要なリスクです。その上でなぜ、あえて知事市長が辞職をして挑むのでしょうか。その答えは、大阪維新の会が公約を実現することで大阪人に信頼されてきた政党だという点にあります。
維新が登場する前までの政治家達は、選挙の時だけ耳障りの良いことを言ってきた。選挙に当選したら、選挙の時に言っていたことが平気でなかったことになっていた。そして、それを住民も忘れてしまっていた。
そんな政治ではなく、「言ったことは絶対に守る」という志を持ったメンバーで大阪維新の会はこれまで歩みを進めてきました。大阪府議会で本当に過半数議席を獲得した時は、公約通り議員定数を大幅に削減しました(109議席が88議席に。21議席削減)。
自分たちの身分に関わることであろうが、言ったことはやるんです。
この選挙の大義
2015年11月22日のW選挙で大阪維新の会が掲げた公約の中に「大阪都構想の実現」があります。
当然、任期中に実現することを公約にしているわけですが、2019年3月7日に開催された法定協議会で会長がスケジュール案(知事市長の本来の任期内最終月である11月に住民投票を実施する案)を提示したら、公明党まで反対に回ってしまいました。これにより、任期中の実現可能性がゼロになった(公約を実現することが叶わなくなった)わけです。
公約が実現できないことが確定した時点で、民意を問う。
当たり前の話であり、住民の方々に対する大阪維新の会としての最大限の誠意です。これが、今回のW選挙の大義だと僕は考えています。