大阪のみならず全国から注目されている、2019大阪春の陣。
予測されていた通り、維新VS反維新の全面対決という構図になりました。
整いました。共産党が相手方を支援することを正式に決定。大阪自民党、公明党、立憲民主党、共産党、連合、全部の勢力を相手にする戦いになりました。この集団が一致団結して、大阪で何の改革ができるのでしょうか。できません。古い大阪に戻してはいけない。 https://t.co/yao4DJ64t4
— 吉村洋文(前大阪市長) (@hiroyoshimura) 2019年3月18日
大阪では告示前からテレビ番組での討論もスタートしており、内容をまとめると以下のようになります。
都構想の議論を続けるか、やめるか。
長年大阪の政治を取材してきた記者も討論番組で「都構想以外に関しては双方、ほぼ同じ」と評している通り、もちろん細かい部分で主張が違うことはあれど政策的な争点としてはワンイシュー状態になっています。
「都構想の議論を続けるか、やめるか。」
※今回の選挙は住民投票ではないので、仮に維新が勝っても都構想が即実現するわけではありません。協定書はまだ完成していませんし、完成後に住民投票を実施し、賛成多数になって初めて、都構想が実現します。
選挙そのものの是非について
これも、もうひとつの争点だと思います。
大阪維新の会は結党以来、選挙時に訴えた公約を守ることを大切にしてきた政治集団です。それが仮に政治家の身分に関する内容だったとしても、大多数の議会で起こるような「まだ議論が足りない、拙速ではないか」という言い訳を許さず、自らの報酬や退職金、議員定数に切り込んできました。
「言ったことは、やる。」というある意味当たり前の政治姿勢は、これまでの政界の非常識。そんな非常識を壊し、実行してきた姿こそ大阪維新の会という政治集団への支持につながっているんだろうと思っています。
「任期が8ヶ月残っていたとしても、選挙時に訴えた公約を守れないのであれば税金から支出される報酬を受け取り続けるわけにはいかない」これが、大阪維新の会の考え方です。
「任期を全うすることのほうが大事(公約を守れなくても)」という考え方であれば、今回の選挙については大反対。ということになるかと思います。
つまり、維新政治に対する賛否
政策的な争点と手法的な争点について書きましたが、つまりはまとめて「維新政治に対する賛否」ということになるんだと思います。
反維新側の候補者は維新が誕生する前から大阪の政治を担っていた人物ですから、まさに大阪を「過去に戻すか、前に進めるか。」ということであり、2015年のW選挙と同じような構図と言えるでしょう。
「維新政治」とは一体どういう政治なのか。端的に「維新政治」をまとめたビラを過去に企画して展開したので、そのデータをPDF形式で掲載しておきます。
大阪市長選は3/24(日)に告示。
大阪府議選と大阪市議選は3/29(金)に告示です。