なんやかんやで大阪に帰ってきてからも忙しくて視察報告を書けていなかったので、急いで書きます。
今回の東京視察は3日間でした。
初日はSXSWの報告会に行ってきました。
二日目と三日目(最終日)はGoogleさんに行ってました。二日目は公共政策部、三日目はGoogle for Educationです。
どうやら三日目のイベントについては招待制で非公開とのことだったらしいので、詳細は明かさないものの何も報告しないのもどうかと思うので大丈夫そうな部分をサクっと書きます。
公共政策部:大阪GCPリージョン開設の話
まずは二日目の公共政策部でなんの話をしてきたのかということですが、大阪GCPリージョンの話でした。
と書いても、ほとんどの人は「なんのこっちゃ?」ということだと思うので、僕がわかる範囲で書きます。とは言っても、僕はIT業界出身ですがサーバーサイド出身ではないので、細かい部分で理解不足な点もあると思います。予めご了承ください。
GCPというのはGoogle Cloud Platformの略で、GoogleがGmailやYouTubeなど、自社のサービスのために構築したインフラを開発者にも使えるようにしてくれているサービスです。
これで一体どんなことができるのかというと、ビッグデータを分析することができたり、機械学習関係の開発ができたり、大規模Webシステムでも耐えうる仮想サーバーを利用できたり、ということなんですが、Amazonも同じようなサービス(AWS:Amazon Web Service)を展開しています。
この分野については、もっとIT業界にいたときに勉強しておけばよかったなぁと思います。当時AWSの勉強会に出たこともあるけど、その時に色々実験とかしておけばよかったなぁ。。。(今からでも遅くないけど)
まぁ、とりあえず今回の話!
こういう新しいクラウドサービスって、まだ行政では手を出せていません。色々制約が多いんです。最近は国もようやくクラウドバイデフォルト(とりあえずクラウド前提でいこう)という方針を出してくれたので道が拓きかけていますが、「データセンターが国内にないとダメ」という制約がこれを邪魔するケースを散見します。
例えば、これまでGCPリージョン(データセンターの拠点)は国内では東京にしかありませんでした。しかし通常、サーバーになにか問題が起きた際のバックアップとして別のリージョンを指定してリスク管理をするわけです。その選択肢が、今までは海外の拠点でした。今回、大阪に国内2つ目のGCPリージョンができたことによって、東京と大阪のGCPリージョン同士でバックアップ体制を構築することができるようになりました。
つまり、国内のデータセンターだけで構築し、バックアップ体制も問題なしという環境が作れるようになったのです。クラウド活用が進んでいく条件が整ってきました。他にも、例えば関西圏の企業にとっては通信の遅延が解消されたりなどのメリットがあります。実際に速度が上昇し、物理距離大事だなぁ〜という声もネット上で目にしました。
なんにせよ、昨今のIT業界では「東京の次は大阪じゃなくて福岡でしょ」という声がチラホラ聞こえてくるような感じなので、GCPの2つめのリージョンとして大阪が選ばれたことをシンプルに喜びたいです。やはり、首都である東京のバックアップは大阪で。副首都を目指してこれからも頑張らなきゃいけません!
オマケですが、都構想実現後の行政システムについて、レガシーを脱却してモダンシステムでクラウドベースのものに作り変えることができないか的なテーマで議論したりもしてました〜。
Google for Education:非公開イベント
こちらは招待制の非公開イベントだったので、サラっと。笑
今年の1月にGoogle for Educationの人達とロンドンに行きました。その際に話していたのが、「日本に点在しているキーパーソンを集めてサークルみたいにしていきたいですね」ということであり、まさにそれを実行に移したようなイベントでした。
様々な方に出会うことができましたし、勉強になったことも多々ありました。
なにはともあれ、どれだけ色んな人が将来の日本のために教育を変えたいと願っても、実際に実行する自治体がなければ絵に描いた餅になってしまいます。日本中の志ある人達の想いを背負って、まずは大阪でチャレンジをしていけるように僕自身も全力で取り組んでいきます。
引き続き、よろしくお願いいたします!